カシオの開発者の中では、ユーザーの手首を「情報機器の一等地」と呼んでいるそうです。

人間って、体の様々な位置に、色々なモノを身につけますよね。

その中で、手首は情報接触という観点では最高の場所。

腕時計には、手首という最高の位置を専有し続けてきた文化があります。

これって、凄いことかもしれません。

そして今日においては、時計の役割は時を刻むだけにとどまらず

気圧、高度、方位、温度などの情報までも示してくれるのです。

センサーを積んだデバイス、それが手首という情報機器のベストボジションに

巻かれているんですね。

空をフィールドにするプロフェッショナル達を唸らせたグラビティマスター発表の後、

次にリリースされたのが、海向けに開発された「GULFMASTER(ガルフマスター)」ですね。

海向けという位置づけの中で、カシオがターゲットとして据えたのは、船舶の乗組員です。

過酷な環境下で奮闘する船乗りに向けて作られたガルフマスター。

さすがは、プロユースを想定して特殊機能を備えた「MASTER OF G（マスターオブG）」シリーズですよね。

作りの良さが非常に高い評価を獲得しているのは、周知の通りです。

船乗りにとって必要な情報は、何よりも気圧だと言われています。

なぜなら、気圧が大きく動くと天気が変わるんですね。

つまり、気圧を観測できれば、嵐の到来などを推測することができるというわけです。

ガルフマスターであれば、気圧計測機能（計測範囲：260～1,100hPa）を備えており、

気圧傾向、気圧差を示してくれる優れた機能でプロの仕事をサポートしてくれます。

確かに、嵐や低気圧の接近といった天候の急変については、最も重要とも言える情報ですよね。

先に触れたとおり、本作は気圧計測機能を進化させることで

嵐や低気圧の接近による急激な気圧変化を、インダイアルでの指針とデジタル表示、

更にはアラームで知らせてくれる気圧傾向インフォメーション機能を積んでいます。

とはいえ、いくら計測機能が研ぎ澄まされても、その計測数値が簡単に確認できなければ全く役に立たないですよね。

でもそこは、極限のフィールド向けガルフマスターです。

カーボンファイバー製の秒針が、ベゼルに記された数値を指すことで

瞬時に気圧の変化を認識できるよう、高いユーザビリティーを確保しています。

極限の状況下でのプロ使用を想定し、特殊機能を備えた「MASTER OF G（マスターオブG）」シリーズ、 「GULFMASTER」。

本作はカラーテーマモデル「RESCUE RED（レスキューレッド）」と名付けられています。

海を感じさせるデザインは、艦船の計器やコンパスをモチーフにしたもの。

ベゼルやボタン、ビスにいたるまで、円形で統一したのは、船上において

ロープや設備などと干渉しないような配慮でもあります。

そしてカラーリングにおいては、過酷な現場に立ち向かう熱きマインドをレッドで表現し、

アクセントにはネイビーブルーを配色して、全体をしっかりと引き締めていますね。

過酷な状況下では、感覚的な操作感は重要です。

そこで、センサーボタンやライトボタンには、見分けやすいように色付けしたアルミリングコンポジットボタンを採用して、誤操作を極力抑えて素早い動作を可能にします。

また、大型りゅうずはデザイン的にもクールですね。

もちろん、防水性能を保つクイックロック機構となっており、操作性も抜群です。

海という極限に挑むためのタフネスデザインとスペック。

中古マーケットでも大人気モデルです。