そもそも、この時計の成り立ちがガチすぎます。
レンジマンは、極限とも言える環境下で活動するレンジャーやレスキュー向けとして
開発されたモデルですからね。
半端な時計たちを軽々と凌駕するレベルです。
そこで搭載されたのが、方位、気圧/高度、温度を計測するトリプルセンサー。
そして、ハードな使用にも耐えうる堅牢性の確保。
もう、求められるレベルが高すぎなんです。
これ以上いりますか？ってレベル感ですね。

レンジマンGW-9400は、サバイブ・ミッションを遂行するシーンで、
最も頼りになる時計であると言って、問題ないのではないでしょうか？
もはや完成形の域、必要十分すぎます。

まず、トリプルセンサーによる計測操作は、ボタン1箇所で完結。
この3時位置にある大型のセンサーボタンですが、しっかりと主張していてクールです。
使うとわかりますが、ワンプッシュでただちに各種計測モードに移動できるのが
ユーザビリティーめっちゃ高め、しかもデザイン的にもGood！

そのセンサーボタンの上には、タイムスタンプボタンが位置します。
ボタン操作で、高度、気圧/温度、方位といった計測値を時刻とあわせて
なんと40本もメモリーOKという作り込み。
計測だけにとどまらず、そのデータを記録したいじゃないですか、
そのニーズにしっかりと応えてくれるのが、G-SHOCKの凄みですよね。
これでフィールドにおける活動記録もバッチリです。

一方、センサーボタンの下には、専用のストップウォッチボタン。
この「専用」ってとこが重要。
使用頻度の高い機能は、専用のボタンに計測を担わせるのが吉ですよね。
いらない誤操作を防ぐことができるし、なによりも無駄に神経を使わずに
直感的に操作できるのが、ストレスフリーで最高です。
そのストップウォッチも、1000時間連続計測に対応するプロ仕様ですから、
まさにサバイブ・ミッションを意識した作り込みですね。
圧巻の一言です。

大型のセンサーボタン部分には、メタル製のシリンダーガードを使用。
これによって、横からの衝撃を大幅に緩和させます。
この横からの衝撃が曲者で、ボタンシャフトの弱点なんですね。
他の普通の時計の多くは、この堅牢性がないために信頼性に乏しいですね。
そこはさすがのレンジマン、しっかりと対策済です。
そしてこのシリンダー構造は気密性をも担保し、安定の20気圧防水を実現しています。

そして、バンドも良くできてます。
カーボンファイバーを樹脂にインサートしたものを採用。
引張耐久力を大幅に向上させつつ、ホールド感を高める2穴タイプってところもベターですね。
デザイン的にも人気のポイントです。

レスキューレッドのモチーフは、過酷な現場で活躍する特殊車両や航空機に使用される赤色。
日本における特殊車両の赤といえば、消防の車両を思い浮かべるひとが多いでしょう。
でも、それらの車両価格を知っているひとは少ないかもしれませんね。

もちろん、装備する特殊機能によって一概には言えませんが、
ざっくりご紹介すると、ポンプ車が1,300万円〜、
はしご車は15メートルクラスだと5,000万円〜、40メートルクラスだと2億円弱〜が相場。

極限のフィールドで活動する特殊車両は、値段も張りますがデザインも惹かれるものがありますよね。
必要に迫られたタフネスデザインのカッコ良さ、レンジマンにも通じるものを感じます。