長い間、様々な企業がリリースする商品は、いわば「万人受け」を狙ったものが大半でしたよね。
できるだけ、誰にでも刺さるプロダクトを、多くの人に届けることを目指してきたというわけです。

でも皆さんがお感じの通り、現代においては、そんなマーケティングは過去のものとなっています。
人々が求める要素は明らかに変化し、多様化しているからです。

常に変化し続ける市場において、様々なマーケティング手法が叫ばれて久しいですが、
その中の一つに、「ストーリーマーケティング」があります。

私たちを魅了する商品に欠かせない要素として、以前にも増して「ストーリー性」が注目されてます。
なので、そのストーリー性を前面に打ち出して、ターゲットを惹きつけていこうというやり方ですね。

確かに、あなたも、商品・サービスの機能だけに注目せずに、

それにまつわる「ストーリー（物語）」を買ってたりするのではないでしょうか？

とくに、腕時計を例にとるとその傾向は顕著でしょう。
なぜなら、時間を知る道具としては、もはや腕時計である必要はありませんもんね。
それでもG-SHOCKのファンは存在し、今日も様々なモデルが売れていきます。

それはもちろん、純粋に機能性や価格、ファッション性などが購買理由であることもあるでしょう。
しかし、多くのユーザーは、G-SHOCKというブランドや、各モデルの裏にある物語に惹かれて商品を手にしているのではないでしょうか？

今日では、世界中のマーケットで、ストーリー性を重視したプロダクトが生み出され
展開されています。

逆に言うと、物語を持っていない商品は、顧客に見向きもされなくなっているのかもしれませんね。

私たちが商品やサービスを購入するとき、購入に至るまでの間に絶対「検討」というステップを踏みます。

その検討段階において、よっぽどその商品やサービスにインパクトがないと、
検討の材料にならないし、そもそも検討のテーブルにも乗らないかもしれません。

なぜなら、私たちは絶え間なく膨大な情報の波にさらされていますし、
良くできた商品やサービスに囲まれていますからね。

購入の検討段階において、それが持つストーリー性、めちゃくちゃ重要です。

そこで今回注目する、 ANTMANです。
「アントマン GW-100」は、標準電波受信アンテナを搭載したG-SHOCKシリーズ初の電波時計なんですね。
シリーズ初って物語性は、インパクト大です。

しかも、日本デザイン振興会の主催の、グッドデザイン賞を受賞したところも、イイ感じのストーリーになってますね！
日本で唯一の、総合的デザイン評価の受賞ですから、権威性も完璧です。

時計の時刻合わせが不要になるなんで、ひと昔前は夢の領域でした。
それが今では、当然のように採用されている機能となっていますよね。

そんな電波時計の歴史が大きく動いたのが、今から20年ほど前のことです。
1999年、そして2001年に日本でも相次いで標準電波送信所が開設されたんですね。
それにより、全国で正確な時を受信できるようになって、各社から電波時計が発売されることになります。

そして、さらに衛星電波を利用した電波時計のリリースは、それから10年を待つことになるのです。

しみじみ、電波時計って進化しましたよね。

タフな環境下でこそ、その真価を発揮する「Master of G」シリーズ、アントマン。
G-SHOCKとして初めて、標準電波をキャッチし、常に正確な時を刻む電波時計としてリリースされた商品です。

当時、その研ぎ澄まされた技術は他社の追随を許さないものでした。
ケース本体内部に受信用のアンテナを内蔵。

そして、各パーツの金属部品を電波受信に影響を及ぼさないようデザインし、
G-SHOCKの堅牢性と時刻の正確性を高いレベルで両立しました。
機能面でも、カウンターアラームをG-SHOCKで初めて搭載したのもポイントですね。

語れる物語が満載の本作、中古マーケットでもストーリー買いの常連です！