いま、哲学がブームになっています。

哲学の本が売れたり、哲学が学べるオンラインセミナー等が大盛況だったりと、

ちょっと熱い事態になっているようです。

これ、何でなんでしょうかね。

だって哲学って、これまでは正直ちょっと近寄りがたい、敷居が高そうなモノだったですよね？

でも、先が見えない世の中にあって、私たちは自然と哲学を求めるのかもしれません。

これまでの常識が通用しない時代、なにかと価値観がゆらぎがちですよね。

そこで哲学をよりどころにしてるのかも。

何でもGoogleでサーチできる今、じっくりと本質を考えるってことが

改めて新しい価値として認識されてきた気がします。

ブームは個人向けのみならず、企業にも波及しています。

近年では、AppleやGoogleは顧問哲学者（インハウス・フィロソファー）を雇用しているんですね。

AIの時代、ちょっと不思議な感じがしますが、実際は全くもって自然な流れらしいです。

つまり、人工知能が普及すればするほど、倫理的な視点、問題の本質を探る視点が

必要になると彼らは判断しているのです。

「太極」は、中国哲学のなかで、すべての物の実在を規定する、たった一つの根元。

太極は、個々の物のみならず宇宙の真理であるとされています。

ちょっと難しいですが、要は古代からの中国の宇宙観なんですね。

すべてのモノは、陰陽で構成されていると考えられているのですが、

その陰陽2つの気に分かれる前、そもそもの根本の気が「太極」。

太極は、天地万物のオリジンというわけです。

日本人にとっては、太極拳や太極図と呼ばれるマークはよく知られていますが

そもそもの太極の意味には、あまり馴染みがなかったのではないでしょうか？

中国武術、太極拳。

やったことはなくても、どんな挙動かはイメージできますよね。

太極拳にはさまざまな流派があるのですが、一番最初の動きはどれも全く同じ。
すっと直立した体勢から、静かに足を横に開く動作から始まります。

さきほど、陰陽2つの気に分かれる前、それが太極だと触れましたが

まさにコレですね。

この動作には、無極という状態から、陰陽の二極に分けるという意味があるそうです。

考えてみれば、世の中の多くは二極から成り立っていると言えそうです。
男女、天地、動と静、ギブ&テイク、押し引き、などなどですね。

勾玉（まがたま）が組み合わさったような白黒の丸いマーク、いわゆる「太極図」。

これはぐるぐると動き続けている状態を表しています。
黒は陽、白は陰を意味していて、片方が強まればもう片方が押し戻して

どちらかに振れすぎることはないことが描かれています。

そして、黒の中に白い点、白の中に黒い点があるのは

何事も100%のものは無いことが表されているそうです。

さすがに深いですね。。。

「MTG-B1000TJ-1AJR」

改めて、G-SHOCK Formless太極モデル（Design by 陳英傑（画図男））を見ていきます。

当該モデルは、東洋の伝統「水墨絵」と、西洋の「ストリートアート」を用いた

斬新な作品を得意とする芸術家「陳英傑」がデザインしたものです。

デザインのテーマは、まさに中国哲学「太極」。

そして「太極」を始祖として、陰陽の二極に変化する営み。

その変化は時の流れに基づいたもの。

これらの概念を時計全体で表現したのが、「MTG-B1000TJ-1AJR」なのです。

上質なブラックIP、そして質感の高いプリント技術をもって、

太極、時の流れ、そして宇宙体系の概念までをも包含したデザイン。

強さと美しさをもったMT-Gに落とし込まれたのは、壮大なテーマです。

自然と背筋が伸びるような圧巻の存在感は、中古マーケットでも異彩を放ちつつ

人気を博していますね。