これ、以外に知られてませんよね。
イルカとクジラを分け隔てるものについて、皆さんはご存知でしょうか？
実はそれぞれが違うグループと思われることが多いのですが、
どちらも鯨類（げいるい）と呼ばれる生物学的に同じグループなんです。

線引について知るには、まずクジラの種類から説明する必要があります。
クジラを本当にザックリと分類すると、2つの種類に別れます。
実際には、細かい種類は90種類近くあるのですが、バックリいきますね。

その2種類とは、ヒゲクジラの仲間と、ハクジラの仲間。
ヒゲクジラとは、文字通りヒゲがあるクジラなんですが、
人間のような口ヒゲではなく、口の内側に生えています。
これをろ過装置のように使って、海水から小魚やオキアミをこし取って餌にするんですね。
ちなみに、ヒゲクジラは基本デカいです。
メジャーどころで言うと、25メートルプールよりもデカいシロナガスクジラなんかも、
この部類ですね。

もう1つの種類が、ハクジラです。
人間と同じように、口の中に歯が生えていて、この歯を使って獲物の魚やイカなどを
捕まえます。
で、もぐもぐと噛み砕くことなく、丸のみして食べるって感じですね。

そして、冒頭の質問の答えがようやくココで出てきます。
大型のハクジラは、そのまんまクジラとされるのですが、
大人の体長が4〜5メートル以下のものに限って、イルカとされるんですね。
その意味では、イルクジとまとめて総称するのも合理的と言えそうです。

ちなみに、今回のイルクジモデルの主役はザトウクジラです。
オスがメスの為にラブソングを歌うとされるところに着目したモデルですね。

上記のザックリ分類でいけば、ザトウクジラはヒゲクジラの仲間です。
体長は13〜14メートル、体重は30〜40トンと大型のクジラです。
私も沖縄のホエールウォッチングのツアーで見たことがあるのですが、
やばいサイズ感ですよ。大迫力です。

ザトウクジラは季節によって回遊します。
日本で見られるものは、冬の間は沖縄や小笠原で過ごし、
暖かくなるとロシアなどの海に移動します。
この間の移動距離は、数千キロメートルにも及びます。凄いですね。

そして、ラブソングの話です。
冬の暖かい海で、ザトウクジラの歌を聞くことができます。
鳴き声は様々な音域で上下し、その旋律は繰り返されて数時間も歌い続けることも。

これはオスだけが歌い、出産や子育てが行われる温かい海でしか聞くことができないことから、
研究者の間では、求愛のラブソングではないかと言われているんですね。
実際、ザトウクジラのこの鳴き声は「ソング」と呼ばれ、ソングを歌うクジラは「シンガー」と呼ばれて今も研究調査が続けられています。

そんなクジラにインスパイアされたG-SHOCKイルクジ LOVE SONG ペアモデル。
ラブソングを歌う彼らの深い愛情を、情熱的なレッドのスケルトンで表現したものです。

これは名作ですね。中古市場の店頭でも高い人気を期待できそうです。