2020年6月、あるベストセラー作家がこの世を去りました。

名前は五島勉（ごとう べん）氏。

彼が書いたのは、「ノストラダムスの大予言」。

若い世代はご存じないかもですが、1999年に人類は滅亡する、

そんな予言が記された本ですね。

1973年に初版が発行されてから1998年まで、全10冊のシリーズで

250万部も売れた超絶大ベストセラーなのです。

予言の解釈は、フランスの医師、そして占星術師でもあったノストラダムスの

『予言集』をベースにしたもの。

人類は2000年を迎えることはないという予言に、

読者はガッツリと引き込まれたんですね。

結局、1999年に人類は滅亡しませんでした。

なので、この記事を書けています笑

しかしながら、ノストラダムスの大予言が実際に多くの読者を引きつけ、

信じられないと思いながらも、もしかしたらあり得るかもと感じさせたのは、

当時の時代背景もあったのでしょう。

米ソ超大国の冷戦、公害問題、オイルショック、核兵器の保有と開発競争、などなど

世界の終末を予感させる何かぼんやりとした不安が、世の中を包み込んでいたと言われています。

確かに予言が外れて良かったものの、地球規模の環境問題や核の脅威などは、

解決されぬまま今に至っているとも言えますね。

1999年は何とか切り抜けましたが、気をつけていないとヤバい状況は変わっていないともいえるかもしれません。

無事に1999年を切り抜けた私たちでしたが、さらに「2000年問題」と呼ばれた心配事に

対処する必要がありました。

これも、若い世代には馴染みが無いかもしれませんね。

「Y2K」とも呼ばれたこの問題は、2000年になると多くのコンピューターが誤作動を起こしてしまうというものです。

古いコンピューターやプログラムでは、データを軽くすることが必要だったため

西暦表記を下二ケタだけでおこなっていたんですね。

なので、2000年は「00年」。これが1900年だと誤って認識されて誤作動を起こす

可能性が危惧されたのです。

当時は結構シリアスな問題として捉えられていて、

金融機関や発電所など、生活インフラがバグって世界的に深刻な事態になるかも！

といった具合に、ヤバいことになる大きな不安に包まれました。

まことしやかに、「攻撃型ロケットが誤作動して飛んでくる」とか、

「飛行機が墜落するかも」、「工場のロボットが暴走する危険あり」などと

様々なうわさが流れたものです。

「これが例の予言が意味するものだ！」と、前述のノストラダムスの大予言を

重ね合わせる人もいました。

今では信じられない話ですが、2000年を迎えるカウントダウンが始まり

年をまたくその時、JRやその他各線は運行中の列車すべてを最寄りの駅に停車させました。

また、ホテルなどでは一時的にエレベーターを停止して不測の事態に備えたのです。

結局、目立ったトラブルは起きませんでした。

ただこれは、様々な事前対策を施したからこそ大事には至らなかった、

そう解釈するのが正しいでしょう。

実際、2000年問題にかかわるシステム対策に、トータル数兆円が費やされたとも言われています。

優秀なエンジニアが、我々が知らないところで上手いことやってくれたのでしょうね。

感謝です。

そんなわけで、2000年という年はただのキリがよい年ではなく、

やっぱり特別な年ですね。

優秀なエンジニアの仕事について触れましたが、

本作MUDMANも優秀な時計です。

耐衝撃構造に加えて、 防塵・防泥のマッドレジスト構造によるタフネス仕様は

何が起こるかわからないこの時代、本当に頼りになる時計ですね。

今回注目のMUDMANは、西暦2000年プレミアムモデル 「DW-8400GP-1JO」

ということで、バンドの先端部にはGのロゴマークが記され、

裏蓋にはドラゴンと2000をデザインしたマークが刻まれています。

文字通りプレミアム感たっぷりの特別仕様、査定額も頑張らせて頂きます！