あなたがハワイ好きなら、「コアの木」をご存じでしょう。

コアの木（Koa Wood）は古くからハワイアンの間で神が宿る木とされていて

崇められてきた神聖なもの。

ハワイにしか存在しない貴重な木で、コア製品はお守りとしても用いられてきました。

日本人にも高級木材として人気があって、

たとえばコアウッドジュエリーにはファンが多いですよね。

コアウッドのリング、ペンダントヘッド、ピアスが売れ筋です。

また、ご存じウクレレに使用される木材としても知られています。

貴重な木であるコアウッドは、輸出制限があります。

商業目的での伐採も禁じられていて、流通しているものは自然倒木だけなんですね。

希少性が高く見た目も美しいことから、宝石とも言われるコアウッド。

コアウッドは、古くはサーフボードにも用いられました。

ハワイやタヒチのポリネシア人が始めたのが起源とされるサーフィンですが、

ハワイ島の一部のサーファーは、コアの木を削ったボードで波乗りを楽しでいたそうです。

めちゃくちゃ贅沢。。。

コアウッドのサーフボードを今の価格にしたら幾らになるのか

想像もつきません。

ちなみに、1960年頃になると木製のボードは姿を消します。

1950年代から木材に代わるフォーム（ウレタンとファイバークロス）で作られたボードが

主流になったからですね。

そしてその後、ポリやEPSへと素材の進化を経て現在に至ります。

ワイキキのシンボルと言えば、デューク・カハナモク像でしょう。

観光客の多いクヒオ・ビーチ前に建てられて銅像で、記念撮影の定番スポットですね。

サーフボードを背に、両手を広げているアレです。

レジェンドサーファーの彼は、水泳のオリンピック選手として優勝経験もあるハワイの英雄。

1912年からオリンピック3大会で3つの金メダル、2つの銀メダル、

そしてなんと水球でもメダルを獲得しちゃったスーパーアスリートです。

イケメンの彼は、アスリート生活後はハリウッドで俳優活動を行い、

ホノルルの保安官、ハワイの親善大使としても活躍しました。

もはや超人ですね。

重量のある木製ボードに代わるフォームボードが全盛となっても、

デューク・カハナモクはウッドにこだわり続けたそうです。

ハワイの有名サーフポイント、カヌーズで新しい素材の板でライドしたものの

フィーリングが合いませんでした。

それ以来、ずっとウッドのサーフボードに乗り続けたのです。

理由として、乗り味が全く異なるフォームが合わなかったのも当然あるでしょう。

ただし、やはりウッドへの深い愛着があったのではないでしょうか。

確かに、軽量性や加工のしやすさ、ライディングの操作性など、

新しい素材には多くのメリットがあります。

でも、純粋に木の持つナチュラルな雰囲気って

どこか惹かれるところがあるのは間違いないところですよね。

木目の温かみ、南国を感じさせる風合い、

ウッドのもつ独特の雰囲気は、見る人をリラックスさせる力を持っています。

そして、シンプルに今っぽくてカッコいいですよね。

ちなみに、サーフボードを紹介する人気Youtuberによると

「木目調」というキーワードをサムネに入れると、視聴回数が爆上がりするそうです。

確かにここ最近、木目調サーフボードの人気が高まっていますね。

SHOCKのエクストリーム系スポーツライン、G-LIDE。

その2017年サマーバージョンが本作です。

ベースモデルにはGWX-5600を採用。

機能面も電波ソーラー、タイドグラフやムーンデータ表示など申し分ないですが、

本作の肝は高いデザイン性でしょう。

クラシカルでコンパクトなボディには、サーフボードとハワイらしい色彩をモチーフに

デザインが施されています。

クラシカルなロングボードのような佇まい、

そして雰囲気のある木目調デザイン。

この非常に温かみのあるテイスト、最高です！