海保の潜水士は通常、水深約40メートルまでの潜水作業を行っていますが、

平成27年から海保の特殊救難隊に限って、水深60メートルまでの潜水作業ができるようになりました。

特殊救難隊が潜る水深60メートルの世界。

素人にはちょっと恐ろしいレベル感ですよね。

この世界になると、通常のボンベではなくトライミックスガスと呼ばれる混合ガスを

使用することになります。

酸素20%、窒素40%、ヘリウム40%に分圧されたガスを使用することで、

いわゆる窒素酔いで思考能力を低下させたり、精神的にハイになりすぎないようにするんですね。

ちなみに、この海保の特殊救難隊、ご存じ「海猿」です。

転覆船だったり、沈没船内から人命を救出したりする、特殊海難事故に対応する

プロフェッショナルですね。

本作、「GWF-D1000」は水深、方位、温度の計測を可能にした

トリプルセンサーを積んでいます。

そして、この水深を計測するフロッグマン専用の水圧センサーが圧巻の一言。

なんと水深80メートルまでの計測を可能としているんですね。

前述の通り、潜水活動が許される水深は、海保の特殊救難隊でも60メールですからね。

それをはるかに超える80メートル、しかもその計測は10cm単位！

ここまでの深度計測、そして正確な感度、恐れ入りました。

一切の妥協がない機能で言うと、方位計測が挙げられますね。

時計の傾きを感知して、最大80度までの傾斜をものともせず計測ができるのです。

陸上とは比べ物にならないほど姿勢が安定しない水中でも

しっかりと方位計測してくれるのは頼もしいですね。

ちょっと想像するだけでも恐ろしいですが、海底から巻き上げられる泥などで

全く視界がきかない場面において、方位情報は命綱です。

視界が悪い海中において、目指す方向を腕の角度を気にすることなく確認できるのは素晴らしいですね。

ハイスペックなフロッグマンは、お買取マーケットでも大人気ですが

テクノロジー面へのこだわりだけで終わらないのがG-SHOCKの凄みです。

妥協が無いのはクオリティもしかり。

高水圧に耐える肉厚のステンレスケース、更には通常より厚いサファイアガラスの風防。

そして機密性の高いスクリューバックとの組み合わせは流石の一言。

他にも、大型の鍛造ボタンはグローブを着用したままでの高い操作性に寄与しますし、

暗所での活動をサポートする高輝度のLEDライト、

さらには装着性と引張耐久性を高める為に採用された

カーボンファイバーシートをインサートした長尺バンド、などなど。

プロのダイバーが欲しい仕様にどこまでもこだわり抜いたことで、

磨き抜かれたスペックが高い質感にも大いに表れていると言えるでしょう。

極限に挑むプロフェッショナルに向けて、特殊機能を備えるマスターオブGシリーズ。

今回のモデルは、ミリタリーカラーをテーマにした「Master in NAVY BLUE（マスター･イン･ネイビーブルー）」です。

ベースモデルには、ダイバーが求めるスペックに徹底的にこだわった

フロッグマンGWF-D1000を採用。

このフロッグマン第6世代のリリースにあたっては、

調査と開発に2年を費やしたと言われ、かなり気合の入ったモデルになっています。

色づかいは、海の男たちを象徴するネイビーブルーに染め上げることで

ミリタリー感バッチリですね。

随所に輝くゴールド、イエローとのマッチングもなんとも男らしく

まさしくプロのギアとしての貫禄満点です！