ファッション感度の高いG-SHOCKファンから、絶大なる人気を誇るAW-500。

その、シンプル&ミニマルなフォルムは、1989年のデビューから30年以上経過した

今でも文句なしに最高にクールだと思います。

G-SHOCKアナログモデルの原点として生まれ、

多くのファンを魅了してきたAW-500ですが、その形は従来のアナログ時計らしい、

言ってみれば、当時からすればG-SHOCKらしくないとも言えるラウンドフォルムです。

とはいえ、ただのラウンドフォルムとは一線を画します。

ギリギリまで無駄を削ぎ落としたかのようなストイックさを感じさせ、

男らしい上がり。やはりG-SHOCKスタイルなのです。

そして、真円をモチーフに原石から削り出したかのようなケースフォルムは

美しささえ感じさせて、秀逸の一言ですね。

また、正面に向けて口径が小さくなるようにデザインを施し、ボディに対して文字盤をすっきりと見せることに成功しています。

作り込みが丁寧だと感じるのは、ボタン位置です。

構造上、どうしても突き出しがちなボタンですが、

真円のイメージを大切にするため、ガード形状を工夫して屋根を少し大きくとって

正面からボタンが見えないようにしているんですね。

こだわりを感じさせますね。

ユナイテッドアローズが、初めてG-SHOCKとコラボしたのは、

定番のスクエアモデルではなく、ラウンドフォルムのAW-500でした。

さりげない大人っぽさの表現を得意とする、UAらしいチョイスと言えそうですね。

この別注の発表は、1996年のことでした。

そして時は流れ、AW-500をフルメタル化したAWM-500シリーズがリリースされます。

ベゼル・バンドに硬質なステンレスを採用し、より質感が高まりましたよね。

もうね、ケースからバンドにいたる一体感のある流れるようなデザインが最高です。

これ、ブレスレット統合型と呼ばれる昨今のトレンドでもありますよね。

オリジナルのコンセプトでもある、シンプル&ミニマルなデザインが

ステンレスに素材を変えても、しっかりと息づいているのです。

突き抜けてクールですね。

2020年11月、AWM-500をベースモデルにUA別注として展開されたのが本作です。

1996年にリリースされた別注、AW-500のデザインを、究極的に再現した大人気商品ですね。

実際、UAの店頭からまたたく間に蒸発し、急遽再販の運びとなった伝説の別注モデルですね。

UA別注らしいオシャレに落ち着いた佇まいは、流石の一言。

ビジネスシーンでも取り入れやすいところも、人気の理由でしょう。

ただこれは、ブラックに近いダークグレーという色使いだけから来るものではなく、

仕上げのこだわりが大きく影響していると感じます。

例えば、ベゼルの作り込みの芸が細かい。

光沢系とマット系の絶妙なバランスがめちゃくちゃシックです。

そしてサテンと鏡面を組み合わせたバンドの仕上げも

落ち着きの中に華やかさまで感じます。

このあたりのさじ加減は、UA別注らしいと言わざるを得ませんね。

セレクトショップの別注の良さって、お気に入りのアイテムが

ショップの持ち味、特徴を反映してさらに魅力を高めるところではないでしょうか。

ショップ独自のアイデンティティを感じられる楽しさがそこにあります。

そして本作も、UAらしいさりげない上質感が炸裂していますが、

これみよがしにUAのロゴを露出せないところもクールです。

裏蓋へのロゴ刻印と、ブランドカラーのオレンジをサイドボタンに採用するに留めるところなどは心憎いですね。

これこそUA別注らしい、大人の余裕を感じます。

別注モデルの中でも、超絶大人気のUA別注「AWM-500UA-1AJR」。

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