皆さん、好きですよね？
ユーズド、エイジング、ダメージ、クラッシュ、ほつれ、ブリーチ、などなど。
使い込まれたものに価値を感じ、心惹かれる。

コレって不思議なことですよね。
だって、商品としては新品が最高の状態な訳じゃないですか。
一方で、着古されたり、傷んだりしたものに触手が伸びる事実。
この消費行動って、ある意味とても洗練され、成熟されたものだと言えると思います。

そんな風合いを求める我々に、
カシオは、「エイジド加工」という特殊加工技術で答えてくれました。

商品を手にして、初めてこの処理を確認したときは驚きましたね。
何がって、キレイなんですよ。
え？って感じだと思いますが、ダメージのような特殊加工を施しながらも
この鈍い輝きが美しいんですよね。
エイジングが過ぎても興ざめだし、かといってキレイすぎても
ちょっとね〜というワガママを叶えてくれました。

コレは人気でますよね。

この特殊加工ですが、イオンプレーティングで黒く表面処理したあとに、
なんとその表面の一部を、 削るというか、はがすような手間をかけるのです。

この、黒く輝いている表面処理を、あえて剥がすという暴挙(笑)
キレイに整えた膜を、使い込んだように崩していく加工。
あえてエイジングさせるのが、ジャパンブランドの粋ですね。

あえて、嫌われ役をやる
あえて、汚れ役を引き受ける、
あえて、イバラの道をゆく

こんな感じで、あえて逆をやる、あえて逆を行くってとこに
われわれは惹かれてしまいますよね。

それも、わざとらしくないんですよね〜、この特殊処理。
リアルな使い込みをさりげなく表現してくれてます。

丁寧な作り込みに脱帽ですね。

所有しているものが、古びていかないって素晴らしくないですか？

新品で購入したクルマは、買った瞬間から中古車になる。
新築で購入したマンションは、買った瞬間から中古物件に。
自分で釣り上げた魚は、釣った瞬間から傷みが始まる。
出来立てで提供された食事は、すぐに食べないと不味くなる。

そうなんです。世の中のほぼ全てのものは
時間の経過とともに古くなって、価値が毀損されていくのですね。

でも、はじめから味が出ているモノって、古くなっていかない。
むしろ、風合いを楽しんでいける。
当たり前のようですが、これは嬉しい真実です。

時計の針は進んでも、その価値は維持され、
場合によっては、時とともにバリューを高めるかもしれません。
良い感じにダメージが入った、デッドストックのジーンズのように。

クリエイティブな商品なのは再確認できましたが、
デザインばかりの時計ではないのが、G-SHOCKの良い所。

タフネスを極めたコアガード構造や、
衝撃、遠心重力、振動、これら3つの重力加速度を
涼しい顔で耐えてしまう、トリプルGレジストと呼ばれる構造が導入されています。

使い込まれた顔をしつつも、世界6局の電波受信で自動で時刻修正できたり、
頼りになるタフソーラーも搭載してくれてるんで、
向かうところ敵無しですね、コレは。