カシオ独自のソーラー電池システム、本当に頼りになりますよね。
陽光は言うに及ばず、蛍光灯などから拾うわずかな光で駆動してくれるのが助かるんです。
在宅で過ごす時間がほとんどのときも、しっかりと安定して動いてくれるのは
地味ですけど大切なバリューです。

これには、優れた発電効率を誇るソーラーパネルの採用が寄与しています。
室内光などの弱い光でも効率的、かつ安定的に時計を駆動させるのは、言うほど簡単ではありません。
ましてや、ただでさえ多くの機能を搭載しているG-SHOCKですから、尚の事ですね。

発電量を増やすには、もちろんソーラーセルのサイズを大きくするのが一番簡単ですが、
腕時計という特性上、スペースには当然限りがあります。
その限られた面積で、しっかりと発電量を高めていくには、発電効率の高いソーラーパネルを使用することはもちろんですが、パネルを「いかに配置するか」も超重要。
そこをカシオでは、液晶や文字板印刷などの面積を緻密に計算して調整に調整を重ねました。
そして、最終的には複数枚のセルを直列につなぎ、各セルの受光量が同一となるよう設計することで
安定した発電量を確保することに成功したのです。
加えて、大容量の二次電池も搭載して強い負荷のかかる数々の機能を安定的に駆動させています。

今ではG-SHOCKのマストスペックとも言えるタフソーラーですが、
開発陣の弛まぬ努力の結晶によって我々のG-SHOCKを動かしてくれているのですね。

続いて、デザインに目を向けてみましょう。
当モデルは、海の生物をイメージして曲線を多用した有機的なデザインが採用されています。

海を遊泳する生物の泳ぎっぷりって凄いですよね。
大型のヒゲクジラの仲間だと、種類にもよりますが、通常は時速5〜30キロで泳ぎます。
また、敵から逃れるなど緊急時には40〜60キロを出す能力も持ち合わせています。
また、バンドウイルカを含むハクジラの仲間だと
普通は時速10～20キロくらいで、緊急時は時速40キロ程度で泳ぐとされていて、
種類によっては、50キロを超えるものもいます。

さらに、イルカ・クジラの中でも最速のスプリンターである、シャチは
なんと最大速度は時速80キロ！
海で最強と言われる所以ですね。

このシャチに限らず、彼らの速さの秘密は色々ありますが、一番にはそのボディラインです。
なめらかな流線型で水の抵抗を最小化するのはもちろん、体長と体高の割合が
ちょうど抵抗が少なくなるような値になっているところが、流体力学的に優れているんだそうです。
イルカ・クジラを思わせるカラーリングに、この曲線美をかけ合わせた当モデル、
派手さはないものの、じわじわと魅力を感じさせてくれる良い商品だと感じます。
高いスペックのみならず、デザイン性に優れた第8回国際イルクジ会議モデル、
人気は約束されていると言えそうですね。